自民党の新総裁に
高市早苗さんが選ばれました。
その就任スピーチの中で、
「私自身も
ワークライフバランスという
言葉を捨てて、
働いて働いて働いて参ります」
という言葉、
そして
「もう全員に働いていただきます」
「馬車馬のように働いていただきます」
という発言が注目を集めました。
SNSでは賛否が分かれ、
過労死弁護団から
抗議声明が出るなど、
大きな反響を呼んでいます。
ただ、最初にお伝えしておきたいのは、
本記事は政治的な立場や
特定の人物を支持する意図はなく、
「リーダーとしての発言力」
「伝え方の難しさ」について
考えるためのものだということです。
政治的な賛否ではなく、あくまで
リーダーのコミュニケーション
という観点から、
この出来事を捉えています。
リーダーの覚悟としての発言
私自身は、高市さんの発言の根底には
「リーダーとしての覚悟」
があると感じました。
日本のリーダーとして、
「自分が誰よりも働く」
という姿勢を示す。
それは政治に限らず、
企業でも学校でも、
どんな組織にも必要な
リーダーシップの形です。
「ワークライフバランスを捨てる」
という言葉は確かに強い表現ですが、
おそらく「まず自分が行動で示す」
「自分が先頭で頑張る」という気持ちを
伝えたかったのではないでしょうか。
リーダーが覚悟を
言葉で伝えること自体は、
とても大切なことだと思います。
「伝える相手」と「伝わり方」のズレ
一方で、今回の件で改めて感じたのは、
「誰に向けて言ったか」と
「どう伝わったか」が
ズレた時の怖さです。
「もう全員に働いていただきます」
「馬車馬のように働いていただきます」
という言葉は、もともと
自民党の議員や党職員に向けて、
「これからは全員で力を合わせて頑張ろう」
という意味で発せられたものでしょう。
しかし、ニュースやSNSを通じて
その部分だけが切り取られると、
「日本国民全員に
馬車馬のように働け”と言っている」
ようにも聞こえてしまいます。
言葉の力が強いリーダーほど、
文脈が外れた時に誤解を招きやすい。
それが現代の発信社会の
難しさでもあります。
メディアと情報の「切り取り」
最近は、政治家に限らず、
経営者や芸能人の発言でも
「一部だけが切り取られ、
拡散される」ケースが増えています。
言葉は生き物です。
その場の空気や相手との関係性、
話の流れがあって
初めて意味が成立します。
それを一文だけ取り出すと、
全く違う印象になってしまう。
今回も、
「自民党内に向けた意気込み」が、
「国民に無理を強いる言葉」
として報じられてしまった。
これでは、発信者の意図も、
受け手の理解も、
どちらも正しく伝わりません。
私は、高市さん、小泉さん、
誰であっても、
この国のために
本気で働く人を応援したいと
思っています。
しかし同時に、
今回の報道のされ方には、
「高市さんが総裁になると
面白くない」と感じる一部のメディアが、
意図的に悪い印象を
作っているようにも見えました。
やはり、
報道の公平性や文脈の尊重は、
これからますます大切に
なっていくと思います。
コミュニケーションとは「伝える」だけでなく「伝わる」こと
リーダーにとって、
コミュニケーションとは
「発言」ではなく
「伝達」です。
つまり、
自分が何を言ったかよりも、
どう受け取られたかが本質。
どんなに真意が正しくても、
伝わり方が違えば誤解が生まれる。
そこを意識して
発言する力こそが、
リーダーの資質だと思います。
高市さんの発言をきっかけに、
リーダーに求められる
発信力とは何かを
改めて考えさせられました。
強い意志を持ちながらも、
相手がどう感じるかを想像できる。
そのバランスが取れたリーダーこそ、
これからの時代に必要とされる存在です。
政治ではなく、コミュニケーションの話として
繰り返しになりますが、
このブログは
「高市さんを応援する」
「自民党を支持する」といった
政治的な意図で書いたものではありません。
あくまで、
リーダーの発言力
コミュニケーション力の
観点から見た考察です。
「働いて働いて働く」
という言葉は、
一見強いですが、
裏を返せば「覚悟と責任の表明」。
ただし、その覚悟が誤解されず、
共感を呼ぶ形で伝わることこそが、
真のリーダーシップではないでしょうか。
これからの社会では、
リーダー一人ひとりが
「何を伝えるか」だけでなく、
「どう伝わるか」を
意識していくことが
ますます重要になります。
発言は、力にもなれば、誤解にもなる。
その責任の重さを感じながら、
私たち自身も伝える力を
磨いていきたいと思います。
中本社長さんの、お話しや行動に何時も感心させられます。一度県会議員の先生と言われる皆さんの教育もお願いします。話言葉は大切です。